媒体の種類:学術論文
掲載紙/掲載誌/掲載メディア:Japan International Nursing Research
著者:E. Aoki, Y. Kasai, Y. Matsuda, H. Kugai, A. Sato, Y. Itoi, S. Hirokawa and M. Arakida
看護専門職における職業的ストレスの概念分析:最近の論文のまとめ
本研究は、近年の看護職における職業的ストレスの概念を明らかにすることを目的としている。看護職における職業的ストレスの概念を解明するため、RodgersとKnaflが開発した概念分析法を用いた。分析の結果、4つの属性、14の先行要因、および4つの結果が特定された。看護職における職業的ストレスとは、職場におけるストレス要因、個人的要因、および仕事以外の要因など、看護職特有の要因によって影響を受けるストレスと定義される。その例としては、患者の命に対する重い責任、業務負荷、業務内容の変動性などが挙げられる。このストレスは、身体的・精神的な疲労の蓄積につながり、不規則な身体的・心理的症状を引き起こす可能性がある。これらの症状は、活動と休息のバランスが崩れることによる急性ストレス反応として現れる。このような状態が持続すると、慢性的な心身の健康問題が生じ、看護業務に悪影響を及ぼし、バーンアウトにつながる恐れがある。しかし、緩衝要因が存在する場合、個人の成長に寄与する変化を促進することもある。看護職における職業的ストレスの概念には、さまざまな個人要因や職場要因が同時に相互作用していることが含まれる。これには、感染症のような予測が困難な要素に加え、業務や患者の生命に関わる重大な職務責任も含まれており、身体的・心理的な疲労が蓄積される可能性が高いことを示唆している。看護現場においてストレスを緩和する要因が十分に存在しないことは、強固な支援体制を構築し、ストレスを効果的に軽減し、疲労の蓄積を防ぐための手段を開発することが急務であることを浮き彫りにしている。
https://doi.org/10.53044/jinr.2025-0005