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新規がんmRNAワクチンとしての「くし型mRNA」の細胞性免疫
公益財団法人川崎市産業振興財団 ナノ医療イノベーションセンター(センター長:片岡一則、所在地:川崎市川崎区、略称:iCONM)、東京医科歯科大学および杏林大学は、iCONMの内田智士(うちだ さとし)・主幹研究員(東京医科歯科大学 難治疾患研究所 先端ナノ医工学分野 教授)のグループが、杏林大学医学部病理学教室の林 玲匡(はやし あきまさ)准教授との共同研究において新規 mRNA鎖を開発し、その高い細胞性免疫誘導作用を、マウスを用いて実証したことを論文にまとめ、米国科学アカデミー紀要(PNAS)電子版にて公開されました。Comb-structured mRNA(くし型mRNA)と命名されたこの新規mRNAは、くしの歯状に二重鎖RNAを有し、免疫細胞を活性化するもので、皮膚がんやリンパ腫モデルマウスを用いた実験で高い抗腫瘍効果が認められました。「短い二本鎖RNAアジュバントで繋いだ複合構造mRNAワクチンが、がん治療のための細胞性免疫力を最大限に高める」と題したこの論文は、日本時間で7/11付 PNAS オンラインで公開されました。
http://doi.org/10.1073/pnas.2214320120